結論:標準に戻しただけでは直らない。入れ直しが要る
表示形式(セルの中身をどう見せるかの設定)は、中身そのものを書き換えません。
式を入力した時点で「文字列」だったセルは、あとから標準に戻しても文字のままです。
直すには入れ直しが要ります。
まず、自分がどれかを画面で決めてください。
自分がどれか、画面を見て決める
A シートのセルが全部、式のまま出ている
数式が入っていないセルまで見た目が変わり、数字が左に寄ります。
右揃えを手で設定してある表では寄りません。
その場合は、式の入っているセルが全部そろって式の文字で出ているかで決めます。1つ2つならBです。
→[数式]タブ →[ワークシート分析]グループ →[数式の表示]を1回押します。
中身は書き換わりません。もう一度押せば戻ります。
B 一部のセルだけ、式の文字がそのまま見えている
表示形式の欄が「標準」になっていても、この型です。
→ 数個なら下の「その1」、同じ列に何十行もあるなら「その2」へ。
いくつもの列に散らばっているなら、まとまっている列だけ「その2」、残りは「その1」で直します。
C 式は見えていない。古い結果のまま数字が変わらない
セルに式の文字は出ません。見えているならAかBです。
→[数式]タブ →[計算方法]グループ →[計算方法の設定]を開きます。
[手動]に印が付いていたら[自動]にします。
A〜Cのどれでもなく、セルに「#スピル!」と出ているときは、原因が数式ではなく、結果が並ぶ先のセルにあります。
直し方はExcelの「#スピル!」エラーの直し方で扱っています。
Aの直し方:シート全体で式が出ている
「数式の表示」は、シート全部のセルをまとめて式に切り替える機能です。
特定のセルだけ式が出ているなら、これは原因ではありません。
[数式]タブ →[ワークシート分析]グループ →[数式の表示]を押します。
ボタンが濃いグレーになっていればオンです。
ショートカットキーでも切り替わるので、知らずに押していることがあります。
確かめ方: 数式が入っていない数字のセルが右寄せに戻ればオフです。
右揃えを手で設定してある表では寄らないので、その場合は式の文字が消えたかで判断してください。
Bの直し方その1:数個のセルを直す
中身を壊さない順に並べてあるので、上から順にやってください。
1. 表示形式を[標準]にして、入れ直す
- 直したいセルを選びます
- [ホーム]タブ →[数値]グループの表示形式の一覧を見ます。[文字列]になっていたら[標準]にします。すでに[標準]なら、何も変えずに3へ進んでください
- そのセルをダブルクリックしてカーソルを出し、そのまま Enter キーを押します(F2 キーを押してから Enter でも同じです)
3を飛ばすと直りません。
2で変えたのは見せ方だけで、中身はまだ文字のままだからです。
表示形式の欄が最初から[標準]だった人も、直るのはこの3です。
その欄は、入力した時点の書式を映していません。
2. 数式バーの先頭を見る
画面の上のほうにある横長の欄が数式バーです。
セルを1つ選ぶと、そのセルの中身がここに出ます。
'=A1+B1 ← 先頭にアポストロフィが付いている
=A1+B1 ← 先頭に空白が入っている
アポストロフィが見えたら、数式バーの中をクリックしてその1文字を消し、Enter キーを押します。
何も見えないときは、空白が入っていないかを確かめます。
数式バーの中で、= の左側を左から右へドラッグしてください。
セルの上でドラッグすると、選ばれるのは文字ではなくセルです。
反転して選ばれる幅が出たときだけ、そこに空白が入っています。
そのときだけ Delete キーを押して、Enter キー。
何も反転しないなら空白は入っていません。Esc キーで抜けて、3へ進んでください。
反転しないまま Delete を押すと、消えるのは右隣の = です。
式が A1+B1 になり、原因を探す手がかりまで消えます。
3. 記号が全角になっていないか見る
数式バーで、式の先頭の = が全角の = になっていないかを見ます。
括弧も同じで、( ) だと計算されません。
なっていたら、その文字を消し、日本語入力をオフにしてから半角で打ち直して Enter キーを押します。
確かめ方: 式の文字が消えて、計算結果の数字になります。
ここまでで消えないなら、同じ状態のセルが同じ列に何行も続いていないか見てください。
続いているなら、次の[区切り位置]でまとめて入れ直せます。
続いていないなら、新しいブックの空のセルに同じ式を打ってみます。
そこで計算されるなら、原因は式の書き方ではなく、もとのセルの側にあります。
Bの直し方その2:同じ列に何十行もあるとき
1つずつダブルクリックする手は、300行あると使えません。
[区切り位置]なら、選んだ列を丸ごと入力し直せます。
標準の書式のセルに入力し直したのと同じ状態になる、とMicrosoft Q&Aの回答にあります。
先頭のアポストロフィが何十行も付いていても、同じ手で消えます。
⚠️[完了]を押すとどうなるか(押す前に読んでください)
[完了]を押すと、選んだ列の中身が全部、入力し直されます。
文として入っていた式は、計算する式に変わります。
- 先頭が0の番号は、0が消えます。「0031」が「31」になります
- 「1-2」「4/5」のような値は日付に変わります
先にファイルのコピーを作ってください。
フォルダを開く画面でファイルを右クリック →[コピー]、続けて右クリック →[貼り付け]。
当てるのは、数式だけが入っている範囲です。
[区切り位置]は1列ずつしか当てられません。
- 直したい範囲を選びます。列ごとなら見出し(A、B、Cと書かれている部分)をクリック、一部なら縦にドラッグ
- [データ]タブ →[区切り位置]を押します
- 1枚目の[コンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ]を選んで[次へ]
- 2枚目の[タブ][セミコロン][コンマ][スペース][その他]のチェックをすべて外して[次へ]
- 3枚目で[列のデータ形式]が[G/標準]、[表示先]がいま選んだ範囲の左上のセル(例:
$B$2)になっているのを確かめます - [完了]
4がいちばん大事です。
前に使ったときの設定が残ります。 チェックが付いていると、式がその文字で切られて、右の列のデータを上書きします。
5の[表示先]も飛ばさないでください。
前の値が残っていると、直した結果が別のセルに書き込まれます。
確かめ方: 選んだ範囲に計算結果が出ます。
別の場所に数字が増えていたら、[表示先]がずれています。
0が消える・日付に変わるという壊れ方そのものは、CSVをExcelで開くと0が消える・日付になるでも扱っています。
数式のセルが飛び飛びになっている列
同じ列でも、数式の間に番号や日付が挟まっていることがあります。
縦にドラッグすると、その値まで一緒に選ぶことになります。
一緒に選んだ値も入力し直され、0で始まる番号は0が消え、「1-2」は日付に変わります。
数式だけを続けて選べない列には、[区切り位置]を当てません。
その列は、1つずつダブルクリックして Enter で直します。
自分で文字列にした覚えがないのに文字列になる理由
リストの末尾に足した行に、上の行の書式が自動で付く動きがあります。
直前の5行のうち3行以上に書式と数式があると起きる、とMicrosoftのサポートページにあります。
止めるなら、[ファイル]→[オプション]→[詳細設定]→[編集オプション]の「データ範囲の形式および数式を拡張する」のチェックを外します。
文字列のセルを参照した式が、参照先と同じ書式になることもあります。
この段階ではまだ計算されていますが、あとでF2キーなどで編集モードにして Enter を押した時点で文字になります。
確認した範囲
- 押す場所と項目名は、Windows版の画面の話です
- Windows版のExcelを前提にしています。Mac版とブラウザ版は未確認です
- 「データ範囲の形式および数式を拡張する」が最初からオンかは、今回見たページに書かれていません
- [区切り位置]のあと Ctrl + Z で戻せるかも書かれていません。ファイルのコピーを先に作る手順にしてあるのはそのためです


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