Excelの条件付き書式が勝手に増えるとき|増えた分の減らし方と、これ以上増やさない貼り方

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この記事に出てくる言葉
  • 条件付き書式 … 「100より大きければ赤」のように、中身に応じてセルの色を自動で変える機能
  • ルール … その「◯◯なら△△の色」1本ぶんの設定。1枚のシートに何本でも置けます
  • 適用先 … そのルールがどのセルに効くか。$B$2:$B$120 のような範囲で記録されています
  • 共同編集 … TeamsやOneDriveに置いたファイルを、複数の人が同時に開いて直すこと

結論:ルールの一覧を[このワークシート]に切り替えて、何本あるか見る

最初にやること

  1. 色がおかしいシートを開きます
  2. [ホーム]タブの[スタイル]にある[条件付き書式]を押し、[ルールの管理]を選びます
  3. 画面の上のほうにある[書式ルールの表示]を[このワークシート]に変えます
  4. 一覧に並んだ行の数と、右側の[適用先]の欄を見ます
  5. 見るだけで終えるときは[キャンセル]を押して閉じます

[キャンセル]で閉じれば、この画面でしたことは何もシートに反映されません。

ここで見えたものが、次にやることを決めます。

一覧の見え方状態行き先
自分が作った本数と同じ増えていませんこの記事の原因ではありません
同じ内容の行が数本から十数本増えています下の「数本なら、1本残して適用先を書き直す」
同じ内容の行が何十本も並ぶかなり増えています下の「何十本もあるなら、全部消して引き直す」
[適用先]がカンマ区切りで長く続く範囲が割れています同じく下の2つのどちらか

[適用先]が $B$2:$B$7,$B$9:$B$40,$B$42:$B$118 のようになっていたら、範囲が割れています。
抜けている行にだけ色が付かないのは、これが理由です。

直す前に、控えを取る

⚠️ 共有ファイルは、直した瞬間に全員の画面が変わります

TeamsやOneDriveに置いたファイルは、自動保存(保存を押さなくても変更が随時保存される設定)が
オンだと、直した内容が数秒で他の人の画面に届きます。
[OK]を押してルールを消せば、その場で全員の色が消えます。
自動保存がオンのままでは、自分の画面だけで先に試すことはできません。

  1. [ファイル]を開き、[コピーの保存]を押して、別の名前で保存します
  2. 保存したあと、画面の上に出ているファイル名を見ます。コピーのほうが開いていたら、元のファイルを開き直します。直すのは元のファイルで、コピーは控えとして置いておきます
  3. [ルールの管理]を[このワークシート]にした状態で、一覧の画面を写真に撮るか、条件と色を書き写します
  4. 一覧の「ルール」の欄が途中で切れて読めないときは、その行を選んで[ルールの編集]を押します。条件の全文が出ます

戻したいときの行き先は2つあります。
押した直後なら、Ctrl と Z を押します。
保存されたあとなら、前の版を呼び出します。
Microsoft 365では画面上部のファイル名をクリックして[バージョン履歴]、
Excel 2016から2021では[ファイル]→[履歴]です。
これが使えるのは、OneDriveかSharePointに置いたファイルだけです。
前の版へ戻すときは、他の人が全員そのファイルを閉じるまで待ちます。

数本なら、1本残して適用先を書き直す

一覧の中で[適用先]がいちばん広い行が、たいてい元の1本です。
それを残して、同じ中身の行を消していきます。

1本だけ残す手順

消してよいのは、残す1本と中身が同じ行だけです。
条件も色も違うルールを消してしまったら、[OK]を押さずに[キャンセル]を押します。
この画面での削除は[OK]か[適用]を押すまでシートに反映されないので、消した行は戻ります。
一覧が元の本数に戻るので、消すところからやり直します。戻っていなければ Ctrl と Z を押します。
[OK]を押したあとで気づいたときは、Ctrl と Z を押します。

共有しているファイルなら、上の「直す前に、控えを取る」を先に済ませてください。
共有しているファイルで[OK]を押すと、消えた状態が数秒で全員の画面に届きます。

  1. [条件付き書式]→[ルールの管理]を開き、[書式ルールの表示]を[このワークシート]にします
  2. 残す1本以外の行を1つクリックします
  3. [ルールの削除]を押します。一覧からその行が消えます
  4. 残す1本だけになるまで、2と3を繰り返します
  5. 残した1本をクリックし、[適用先]の欄にある[ダイアログ縮小]を押します。画面が細長くなります
  6. シートの上で、色を付けたい範囲をドラッグして選び直します
  7. [ダイアログ展開]を押して、元の大きさに戻します
  8. [OK]を押します。ここでシートの色が変わります
  9. 色が付くはずのセルに色が付き、付かないはずのセルに付いていなければ終わりです

この画面には[重複ルール]というボタンが並んでいます。
名前とは逆で、重複を消すボタンではありません。
選んでいるルールをもう1本増やすボタンです。
減らしたいときに押すと、1本増えます。

何十本もあるなら、全部消して引き直す

一覧の行は、1つ選んで[ルールの削除]を押して消す形です。
何十本もあれば、その回数だけ繰り返すことになります。
一般の解説記事がここからマクロの話になるのは、そのためです。
画面の操作だけで進めるなら、いったん全部消して引き直すのが最後の手段になります。

⚠️ 消えるのはシート1枚ぶんの全部です

この操作で消えるのは条件付き書式のルールです。
手で塗った塗りつぶしや文字色は残ります。

消えるのは、そのシートにあるルールの全部です。
自分が作ったものと他の人が作ったものは区別されません。
共有しているファイルなら、消えた状態が数秒で全員の画面に届きます。
引き直すのは自分なので、内容を控えていないルールは戻せません。
上の「直す前に、控えを取る」を済ませてから押してください。

  1. ルールを消したいシートを開きます
  2. [ホーム]タブの[条件付き書式]を押します
  3. [ルールのクリア]にマウスを合わせ、[シート全体からルールをクリア]を選びます
  4. シートから条件付き書式の色が消えます。手で塗った色だけが残った状態になります
  5. 色を付けたい範囲をドラッグして選びます
  6. [ホーム]タブの[条件付き書式]を押し、控えたのと同じ項目([セルの強調表示ルール]や[新しいルール])から、同じ条件と同じ色で作り直します
  7. [ルールの管理]を[このワークシート]にして、本数が控えた数と同じか見ます

ここまでやってもファイルが重いままなら、原因は別のところにあります。
Excelのファイルが重い・空の行まで表が続くとき に、
最後のセルの直し方をまとめています。

直しても、また増えます

Microsoftは、条件付き書式が設定されたセルをコピーして貼り付けたり、
セルの右下をつまんで下まで引き伸ばしたり、[書式のコピー/貼り付け]を使ったりすると、
コピー先に新しい条件付き書式のルールが作成されることがある、と説明しています。

増やしているのは、ルールを触った人ではありません。ふつうに貼り付けた人です。

貼り付けが色の付いた範囲の途中に入ると、そのセルだけがルールから外れます。
外れた分だけ[適用先]が切れて、カンマ区切りの長い範囲になります。
行の挿入や削除、並べ替えでも同じことが起きることがあります。

条件の式に $A2 のような行番号付きの参照を使っていると、
貼り付け先では $A12 のように書き換わります。
式が違えば別のルールとして登録されるので、本数のほうが増えていきます。

片づけても、貼り付けが続くかぎり戻ります。

増やさないために、相手に何をお願いするか

本数が増えるのを止められるのは、貼り付ける側の操作だけです。
お願いする内容は1つで足ります。

そのまま送れる文

このファイルに貼り付けるときは、[値]で貼ってください。
やり方は次の2つのどちらでも同じです。

  • 右クリックして、[貼り付けのオプション]の中の「123」と書かれたアイコンを押す
  • Ctrl と Alt と V を押し、[値]を選んで[OK]を押す

数式のまま貼りたいときは、[値]の代わりに[数式]を選びます。
どちらも書式は持ち込まれません。

まちがえてふつうに貼ってしまったら、Ctrl と Z を押して戻し、上のどちらかで貼り直してください。

⚠️ 全員がやらないと止まりません。
1人がふつうに貼れば、その1回でまた増えます。
自分のシートだけ片づけても、翌日には戻っていることがあります。

貼り方を全員に頼めない相手なら、片づけるのは月に1回と決めて、
そのたびに上の「数本なら、1本残して適用先を書き直す」を回すほうが現実的です。

適用先を列全体にする案は、どこまで効くか

同じ相談への回答として、[適用先]を $A:$Z のように列ごと指定する案が出ています。
範囲が列の端から端までなら、行を足しても削っても切れ目ができない、という理屈です。

行の挿入や削除で範囲が割れるほうは、これで起きにくくなります。
一方、貼り付けで新しいルールが作られるのは別の動きなので、こちらは止まりません。
貼り方が変わらなければ、本数は同じように増えていきます。

列全体を指定すると、データの入っていない空のセルまで判定の対象になります。
使っていない行が100万行ぶん残るので、ファイルが重くなる原因として挙げられています。
表の下に少し余裕を持たせた範囲にしておくほうが無難です。

確認範囲

  • Windows版のExcelの画面で書いています。Mac版とブラウザ版はボタンの並びが違います
  • ボタンの名前は版によって変わることがあります。[重複ルール]は英語版の Duplicate Rule にあたります
  • 前の版に戻せるのは、OneDriveかSharePointに置いたファイルだけです
  • [形式を選択して貼り付け]を開くショートカットは、Ctrl と Alt と V です
  • ルールが増える原因は他にもあります。ここでは貼り付けと行の操作で増える場合を扱いました

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