この記事に出てくる言葉
- AIチャット … ChatGPTやGemini、Claudeのように、文章で頼むと文章で答えてくれるサービス。この記事はこの種のAIの話です
- 文字カウント … Wordに入っている、文字数を数える機能。[校閲]タブの中にあります
- 単語数 … Wordが数えるもう1つの数字。文字数とは数え方が違います。この記事の中で説明します
- トークン … AIが文章を扱うときの、ひとかたまりの単位。1文字が1つとは限りません
結論:数えるのは自分の手元で。AIには幅で頼む
AIに文字数を守らせる頼み方を探しても、たどり着きません。
AIは数えながら書いていないので、数を守る仕組みがそもそもありません。
やることは2つです。
出てきた文章は自分の手元で数える。
次に頼むときは、ちょうどの数ではなく幅で頼む。
⚠️もう文章が出ているなら、ここから
- その文章をWordに貼ります
- 一部だけ数えるなら、その部分をドラッグして選びます。全体でよければ、文書のどこかに文字カーソルを置くだけで構いません
- [校閲]タブ →[文章校正]グループ →[文字カウント]を押します
- 出てきた画面の「文字数(スペースを含めない)」か「文字数(スペースを含める)」を見ます。提出先がどちらで数えるかに合わせてください
- 多いなら、自分で削ります。少ないなら「◯◯の具体例を1文足してください」と、中身で頼み直します
画面の下に出ている数字は、ここでは使わないでください。
初めは「単語数」が出ていることがあり、これは文字数とは数え方が違います。
AIに「これは何文字ですか」と聞かないでください。
返ってくる数字も、文章と同じように組み立てられたものです。
次に頼むときは「500文字で」ではなく「480〜520文字で」と幅で頼みます。
数字は自分の枠に合わせて置き換えてください。
600文字の枠なら「570〜630文字で」という要領です。
頼み方を変えると近づくものと、何を言っても直らないもの
分かれ目は1つです。
AIに数を数えさせているかどうか。
数えさせている頼み方は、言い方を変えても当てにできません。
| 頼み方 | 結果 |
|---|---|
| 「500文字ちょうどで書いてください」 | 直らない |
| 「文字数は必ず守ってください」「厳守」と強める | 直らない |
| 「出力する前に文字数を数えて、条件を満たさなければ直してから出してください」 | 当てにできない |
| 「いま書いたのは何文字ですか」と聞く | 直らない。返る数字が実際と合わない |
| 「480〜520文字で書いてください」 | 近づく |
| 「導入200字、本文は各300字、まとめ200字で」と分けて頼む | 近づく |
| 「600字くらいで書いてください」(自分が削る前提で多めに出させる) | 近づく |
| 「箇条書きで5項目、1項目は1文で」 | 出てきたものを目で数えられる |
上の4つは、どれも数を数える作業をAIに任せています。
下の4つは、任せていません。
幅で頼むのは「ずれてよい範囲」を渡しているだけですし、分けて頼むのは1回あたりの長さを短くしているだけです。
「出力する前に数えて」を当てにできない理由
よく見かける頼み方が、これです。
「出力する前に文字数を数えて、条件を満たさなければ自動で調整してください」という形。
ここまで細かく書いても、破られることがあります。
AIチャットは、文章を1文字ずつ組み立てているのではありません。
「次に来そうな言葉」を選び続けて、前から順に書いています。
扱う単位はトークンと呼ばれるかたまりで、文字とも単語とも一致しません。
英語ではおよそ4文字で1つになりますが、日本語では1文字が1つになるとは限りません。
つまり、書いている最中に「あと何文字」という感覚がありません。
書き終えてから数えることもしていないので、指定を超えたまま出てきます。
そこに「数えてから出して」と足しても、数える作業も同じ仕組みで行われます。
返ってくる数字は、実際の文字数と大きくずれることがあります。
数えられないものに検算をさせている形なので、指示を細かくしても、指定どおりになるとは限りません。
AIにプログラムを走らせて数えさせる機能を使えば話は変わりますが、その機能が使えるかどうかはサービスと設定によります。
「出力する前に数えて」を足すと、指定に近づくことはあります。
それでも破られるので、枠が決まっている文章では当てにできません。
これは不具合ではなく、いまのAIチャットに共通する作りです。
AIが出す数字を、その場で聞いて見分ける方法はAIが自信満々に間違えたときの切り返し方にまとめてあります。
ただし文字数については、聞き返しても直りません。
数える場所を、AIの外に移してください。
Wordで数える
押す場所
- 数えたい文章をWordに貼ります
- 一部だけ数えるなら、その部分をドラッグして選びます
- [校閲]タブを開き、[文章校正]グループの[文字カウント]を押します
- 出てきた画面で「文字数(スペースを含めない)」と「文字数(スペースを含める)」を見ます
離れた2か所を合わせて数えたいときは、1か所目をドラッグしたあと、Ctrlキーを押しながら2か所目をドラッグします。
画面の下の数字は、文字数とは限らない
Wordの画面の下には、たいてい数字が出ています。
何も出ていないときは、この節の最後にある右クリックの手順で出せます。
ただし、初めのうちはそこに「単語数」が出ていることがあります。
「文字」と書かれていても中身は単語数のことがあるので、表示の言葉だけでは見分けられません。
単語数は、半角で書かれた英字・数字・記号のひとかたまりを1つとして数えます。
それ以外は1文字ずつ数えて、合計したものです。
「Book」は文字数が4、単語数が1になります。
日本語だけの文章なら、この2つはほとんど変わりません。
差が出るのは、商品番号やアドレスのような半角の文字列が混ざったときです。
案内文にURLを1つ入れただけで、数十文字ずれることがあります。
画面の下に文字数を出しておきたいときは、画面の下の帯の上で右クリックして「文字のカウント(スペース含む)」を選びます。
この選択肢があるのは、Word 2019以降とMicrosoft 365です。
Word 2016・2013には出てこないので、そのつど[校閲]タブの[文字カウント]を開いてください。
数えていない場所がある
[文字カウント]が数えているのは本文です。
ヘッダーやフッターに入れた文字は入りません。
テキストボックスや脚注は、出てきた画面の「テキストボックス、脚注、文末脚注を含める」で切り替えます。
枠の中に文章を入れて作る様式では、ここのチェックで数字が変わります。
Excelのセルに入れる文章なら
セルに入れる文章の長さを見たいときは、空いている別のセルに次の式を入れます。
=LEN(A1)
A1 は、数えたい文章が入っているセルの場所に置き換えてください。
スペースも1文字として数えられます。
「以内」と「以上」で、やることが変わる
同じ「文字数が合わない」でも、枠の向きによって手が変わります。
| 枠 | やること |
|---|---|
| ◯文字以内(超えると入らない) | 少し多めに出させて、自分で削る |
| ◯文字以上(足りないと差し戻される) | 「◯◯の具体例を1文足してください」と中身で頼む |
| ちょうど◯文字 | 近いところまで出させて、最後の数文字は自分で足し引きする |
削るときは、同じことの言い換えから先に消します。
「〜することができます」を「〜できます」に直すだけでも減ります。
何を言っているのか分からない前置きも、まとめて削れます。
足りないときに「あと50文字増やしてください」と頼むのは、数を頼んでいることになります。
そのとおりの数になるとは限らないので、足す中身のほうを指定してください。
数え方が3つあると思っておく
同じ文章でも、数える場所によって数字が変わります。
- AIが申告する数
- Wordが出す数(スペースを含める/含めないの2つ)
- 提出先が数える数
合わせるのは、提出先の数え方です。
応募フォームや投稿欄に残り文字数の表示があるなら、そこの数字を正としてください。
表示が無いなら、Wordのどちらの数字で見るかを先に決めて、最後までその1つで通します。
途中で見る場所を変えると、削っては足すことになります。
次から頼むときの3つの形
- 幅で頼む。「480〜520文字で」のように、上と下を決めて渡します
- 塊に分けて頼む。「導入200字、本文は各300字、まとめ200字」のように、見出しごとに分けます
- 目で数えられる形に置き換える。「箇条書きで5項目、1項目は1文で」のように頼みます
3つ目は、文字数そのものを頼まない形です。
項目の数や文の数なら、出てきたものを見れば自分で数えられます。
ずれていても、どれを削るかがすぐ決まります。
長さの決まった枠に何度も文章を入れる仕事なら、3つ目を型として持っておくと早く終わります。
この記事の確認範囲
- Windows版のWordの話です。Mac版やWeb版では画面の名前や場所が違うことがあります
- 「文字のカウント(スペース含む)」を画面の下に出せるのは、Word 2019以降とMicrosoft 365です。Word 2016・2013では選択肢に出てきません
- 特定のAIサービスの比較ではありません。サービスごとにどれくらいずれるかは分かっていません
- AIの答えは毎回変わります。同じ頼み方をしても、たまたま指定どおりに出てくることはあります
- AIの中で計算をさせて数える使い方もありますが、使えるかどうかはサービスや設定で変わります
まとめ
- AIは数えながら書いていない。だから「必ず守って」と強めても直らない
- 「出力の前に数えて」も当てにできない。数える作業も同じ仕組みで行われる
- 出てきた数字を聞き返しても直らない。数える場所をAIの外に移す
- Wordなら[校閲]タブ →[文章校正]グループ →[文字カウント]
- 画面の下の数字は単語数のことがある。半角の英数字が混ざると数十文字ずれることがある
- 頼むときは幅で。「500文字」ではなく「480〜520文字」
- 枠が「以内」なら多めに出させて削る。「以上」なら足す中身のほうを頼む

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