Excelのシートをコピーすると「名前は既に存在します」が何十回も出るとき|止め方と、次から出さない片づけ方

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この記事に出てくる言葉
  • 名前 … セルの範囲に付けた呼び名。数式の中で =SUM(売上) のように書けるようになります
  • 名前の管理 … そのブックにある名前を一覧で見て、直したり消したりする画面
  • 参照範囲 … その名前がどのセルを指しているか。指す先が消えると #REF! という表示になります

結論:ダイアログに[すべてはい]があれば、押すのは1回で終わる

いま画面が出ている最中の人へ

出ているダイアログのボタンを見てください。
[はい][いいえ]のほかに、残り全部をまとめて[はい]にするボタン([すべてはい])があれば、それを押します。残っている分が一度で終わります。

ボタンが[はい]と[いいえ]の2つだけなら、[はい]を押し切るしかありません。
[いいえ]は名前を付け直す画面になり、付け直しても次の画面が出ます。

押し終わったら、貼り付けたシートで数式にエラーが出ていないか見てください。
コピー先で同じ名前を使っていた数式が、この操作でエラーになることがあります。
Ctrl と G を押して[セル選択]を押し、[数式]を選んで[エラー値]だけにチェックを残して[OK]を押すと、エラーの出ているセルだけが選ばれます。
「該当するセルが見つかりません」と出たら、エラーは1つもありません。それで正常です。

このダイアログには、途中でやめるボタンが付いていません。
押すのをやめるには、Excelを終わらせることになります。
保存していない変更は失われ、コピーも途中で終わります。 押す前に、何を失うか確かめてください。

終わらせるときは、スタートボタンを右クリックして[タスク マネージャー]を選びます。
一覧からExcelを選び、[タスクを終了する]を押します。[タスクの終了]という名前の版もあります。

リモートデスクトップの画面でこれが起きているときは、タスクマネージャーを開くキーは使わないでください。
Ctrl と Alt と Del は手元のパソコンに効きます。
Ctrl と Shift と Esc も、ウィンドウ表示のときはどちらに効くかが決まっていません。
手元のタスクマネージャーを開いても、そこにExcelは出てきません。
相手側の画面に出ているスタートボタンを右クリックして、[タスク マネージャー]を選びます。
全画面で使っていてスタートボタンが見えないときは、Ctrl と Alt と End を押します。
相手側の画面に切り替わるので、そこから[タスク マネージャー]を選びます。

出る回数は、ぶつかっている名前の数です。
100個ぶつかっていれば100回出ます。
同じ作業が前は5分で終わっていたのに30分以上かかった、という相談も出ています。

コピーを重ねるほど名前は増えます。
名前が付いたシートをコピーすると、コピー先にも同じ名前が作られるためです。
指す先が消えて #REF! になった名前も、そのまま次のファイルへ運ばれていきます。

次から出さないために、指す先が壊れた名前を消す

名前は数式から使われていることがあります。
使われている名前を消すと、その数式は #NAME? という表示に変わります。

消してよいのは、指す先が壊れている名前だけです。
これは絞り込んで選べるので、目で1つずつ選り分ける必要はありません。

消す手順

  1. コピー元のブック(シートを持っているほう)を開きます
  2. [ファイル]→[名前を付けて保存]で、別の名前を付けて保存します。ここから先は、この保存し直したほうを片づけます。元のファイルは手つかずで残るので、数式が壊れたらそちらへ戻ります
  3. [数式]タブの[定義された名前]にある[名前の管理]を押します
  4. [フィルター]を押し、[エラーのある名前]を選びます。一覧が、指す先の壊れた名前だけになります
  5. 一覧に1つも出てこないなら、消してよい名前はありません。[閉じる]を押し、下の「中身だけを運ぶ」へ進みます
  6. 一覧の一番上の行をクリックします
  7. 一番下の行を、Shift キーを押しながらクリックします。上から下までが選ばれます
  8. [削除]を押し、確認の画面で[OK]を押します
  9. [閉じる]を押します
  10. Ctrl と F を押し、[オプション]を押します。[検索場所]を[ブック]、[検索対象]を[値]にします
  11. #NAME と打って[すべて検索]を押します
  12. 1件も見つからなければ、上書き保存します。ここで終わりです。これから先は、この保存し直したファイルのほうを使います
  13. 見つかったら、このファイルは保存せずに閉じます。手つかずで残っている元のファイルを開き直して、下の「中身だけを運ぶ」へ進みます

コピー元を片づけると、運ばれてくる名前が減ります。

手順11で1件も出なければ、数式は壊れていません。
そのうえでもう一度シートをコピーして、出る回数が減っているかを見てください。

それでも回数が変わらないときは、コピー先のブックでも同じ手順を行ってください。

消しても出るとき。名前の管理に出てこない名前があります

[エラーのある名前]に1つも出てこない。
消したのに回数が減らない。
この2つは、どちらも同じことを指しています。
名前の管理に出てこない名前が、まだ残っています。

Microsoftは、名前の管理には、非表示に設定された名前は表示されないと書いています。
非表示の名前は、アドインや外部のデータとのやりとりで作られます。
ブックの検査でこの名前が見つかることはありますが、Microsoftは検査の画面からは削除できないとしています。
Microsoftが案内している消し方はマクロで、画面の操作だけで消す方法は公式の案内に出てきません。

この症状を扱っている記事の多くも、最後はマクロを勧めています。
マクロを使わないなら、消すのをやめて、避けるほうへ切り替えます。

消せない名前を避けて、中身だけを運ぶ

シートを丸ごとコピーすると、そのシートが持っている名前も一緒に運ばれます。
セルを選んでコピーした場合に運ばれるのは、コピーした数式から使われている名前だけです。
どこからも使われていない名前は付いてきません。
壊れた名前も、非表示の名前も、たいていどこからも使われていません。

シートではなく中身を運ぶ

  1. コピー先のブックを開き、シート見出しの右にある[+]を押して、新しいシートを作ります
  2. 元のブックに切り替え、運びたいシートを開きます
  3. 行番号の「1」の上で、列の「A」の左にある角の[すべて選択]を押します。シート全体が選ばれます
  4. Ctrl と C を押します
  5. コピー先のブックに切り替え、手順1で作ったシートを開いて、セル A1 をクリックします
  6. Ctrl と V を押します
  7. 列の幅が元と違っていたら、貼り付けたあとに出る[貼り付けのオプション]を押し、[元の列幅を保持]を選びます
  8. シート見出しを右クリックして[名前の変更]を選び、元のシートと同じ名前にします
  9. 同じ名前が使えないときは、前のコピーで作られたシートが残っています。中身を確かめて、どちらを残すか決めます
  10. 元のシートと見比べます。条件付き書式と印刷の範囲は、貼ったあとに設定し直しが要ることがあります

この運び方でも、同じ画面が出ることがあります。
そのとき出ている名前は、貼り付けた数式が使っている名前です。
使われていない名前は付いてこないので、出る回数はぐっと減ります。
[はい]を押して進めてかまいませんが、押し終わったら、コピー先の数式にエラーが出ていないか見てください。

それでも先に進めないとき

  • [削除]が灰色で押せない … その名前はテーブルの名前です。テーブルの中のセルを選び、[テーブルデザイン]タブの[範囲に変換]を押すと、名前の一覧から消えます
  • 名前を片づけてもファイルが重い … 重さの原因は名前だけではありません。Excelのファイルが重い・空の行まで表が続くとき に、最後のセルの直し方からまとめてあります
  • 画面が出ずにコピーできたが、数式がエラーになった … コピー先にあった同じ名前のほうが使われています。名前の管理でその名前の参照範囲を見てください

確認範囲

  • Windows版のExcelの話です。Mac版とブラウザ版は、画面の並びが違います
  • [すべてはい]は、月払い・年払いの契約で使う版に出るボタンです
  • ボタンの名前は、リボンにタブが並んでいる版のものです。古い版では名前が違うことがあります
  • 出てくる文言は版によって違います。「名前 ‘◯◯’ は既に存在します」と出る版があります
  • 古い版では「移動またはコピーしようとしている数式またはシートには、移動またはコピー先のワークシートに既にある名前 ‘◯◯’ が含まれています」と出ます。原因は同じです
  • 非表示の名前をマクロで消す方法は扱っていません。画面の操作だけで片づく範囲を書いています

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