誰も開いていないのに「編集のためロックされています」と出るとき

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この記事に出てくる言葉
  • 共有フォルダ … 社内のサーバーや、NASと呼ばれる共有用の機械に置いた、みんなで使う保存場所
  • 読み取り専用 … 中は見られるが、その場所には保存できない開き方
  • 隠しファイル … 初期設定では画面に出てこないファイル。設定を変えると見える
  • 同時編集 … 1つのファイルを複数人が同時に開いて書き込める仕組み

結論:まず[読み取り専用]を押す。原因は置き場所で分かれる

今すぐやること

出ているメッセージの[読み取り専用]を押します。
中身はこれで見られます。
ただし、そのまま書き込んでも、元の場所には保存できません。

書き込みが必要なときは、開いたあとに[ファイル]→[名前を付けて保存]→[参照]と進みます。
自分のパソコンのデスクトップなど、共有フォルダの外に別の名前で保存してから作業します。

そうして作ったものは、元のファイルとは別物です。
あとで元へ手で移すことになるので、どこを直したかを控えておきます。

メッセージにある[通知]は、相手が閉じたときに知らせを出すボタンです。
今すぐ書き込まなくてよいなら、こちらを押して待つ形になります。

この箱の操作で、元のファイルの中身が変わることはありません。

これで、今日の作業は進められます。
出続ける理由をなくしたいときは、ファイルの置き場所を見るところからです。

置き場所で、同じメッセージの意味が変わる

エクスプローラーでそのファイルのあるフォルダを開き、上のアドレス欄を見ます。

アドレス欄の見え方置き場所このメッセージの意味
\\ で始まる。または Z: のように割り当てられたドライブ社内のサーバー・NAS同時編集の仕組みが働かない場所。1人が開くと、ほかの人は読み取り専用になる
OneDrive の文字が入る。雲の印が付くOneDrive同時編集ができる場所。その条件から外れたときに出る
Teams や SharePoint から開いたファイルSharePoint同上
C: で始まる、自分のパソコンの中手元のパソコン別の端末で開いている、または前に閉じ損ねた

このメッセージの説明としてよく見かけるものの多くは、同時編集ができる場所を前提にしています。
Excelの版をそろえる、ファイルの形式を変える、といった話がそれにあたります。

社内の共有フォルダは、そもそも同時編集の仕組みが働かない場所です。
そこで「誰も開いていないのに出る」ときは、別のところを見ることになります。

出方で、次にやることが変わる

出方考えられること行き先
しばらく待つと出なくなる何かが実際に握っていて、それが離れた「同じことを繰り返さないために」
何日も出続ける。毎回おなじ名前が出る開いた印のファイルが残っている「残った印を消す前に決めること」
使用者が自分の名前になっている別の端末で開いている、または閉じ損ねたこの下
置き場所が OneDrive・SharePoint同時編集の条件から外れている「OneDrive・SharePointに置いてあるとき」

待っていると出なくなるなら、残った印が原因とは考えにくくなります。
印のファイルは、誰かが片づけない限りそこに在り続けるものだからです。

使用者が自分の名前になっているときは、まず自分の側を空にします。
ノートとデスクトップの両方から開いていないか。
スマートフォンやタブレットのアプリで開いたままになっていないか。
すべての端末で閉じたら、数分おいてからもう一度開きます。
サーバーの側が、まだ開かれていると判断したままのことがあります。

それでも出続けるなら、次に進みます。

残った印を消す前に決めること

Excelはブックを開くと、同じフォルダに小さなファイルをもう1つ作ります。
名前は ~$ で始まり、そのあとに元のファイル名が続きます。
中には、そのブックを開いた人の名前が入っています。
この名前は、Excelの[ファイル]→[オプション]→[基本設定]にある「ユーザー名」の欄のものです。
ふだんは隠しファイルなので、画面には出ません。

ブックを閉じると消えますが、Excelが落ちたときなどに残ることがあります。
残ったものが「誰かが開いている」の印として読まれ続けるので、開けなくなります。

⚠️ 先に、名前が当てにならない場合を除きます。

  • メッセージに出た名前が、自分のExcelのユーザー名と同じなら、手がかりになりません。同じ設定のパソコンを配っている職場では、全員が同じ名前になっていることがあります
  • 古い形式(.xls)でブックに保護がかかっている場合、いま開いている人ではなく、最後に保存した人の名前が出ることがあります

この2つに当てはまるなら、名前を手がかりにしないでください。
その場合は、そのブックを使う人全員に閉じてもらってから進めます。

消してよいのは、次が全部そろったときだけです。

  • メッセージに出た名前の人に確かめて、開いていないと分かっている
  • 名前が自分なら、自分のすべての端末で閉じてある
  • 全員が閉じたあと、しばらく待っても出続ける(自然に消えるまで30分ほどかかった例があります)

次のどれかに当てはまるときは、消さないでください。

  • 名前の人に確かめられていない
  • 名前に心当たりがない。部署が違う
  • 消そうとしたときに「別のプログラムで開かれている」と止められた

⚠️ 本当に誰かが開いているときに印を消すと、その人と同時に書き込める状態になることがあります。
そうなると、あとから保存したほうの中身だけが残り、もう一方が入力した分は消えます。
消えた側の画面に、その場で何かが出るとは限りません。

共有フォルダのファイルを消す権限が無いこともあります。
自信が持てないときは、情報システムの担当に頼みます。
サーバーの側には、いまどのファイルが誰に開かれているかの一覧があります。
担当者は[コンピューターの管理]から[共有フォルダ]→[開いているファイル]でそれを見られます。

残った印を消す

  1. エクスプローラーで、開けなかったExcelファイルがあるフォルダを開きます
  2. 上のツールバーの[表示]を押し、出てきた一覧の[表示]にポインタを合わせ、[隠しファイル]を押します
  3. ~$ で始まるファイルが見えるようになります。うっすらと薄い色で出ることが多い側です
  4. 開けなかったファイルの名前が ~$ のうしろに続いているものを、1つだけ選びます
  5. その1つを選んで Delete キーを押します
  6. 手順2で押した[隠しファイル]を、もう一度押して元に戻します

手順2の[表示]が見当たらないときは、ツールバーの[…]から[オプション]を開きます。
[表示]タブの一覧で「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選び、[OK]を押します。

手順4では、ほかのブックの分まで選ばないでください。
同じフォルダに別のブックの印があることがあり、そちらを消すと、そのブックで同じことが起きます。
どれがどのブックのものか判断できないときは、消さずに担当者に見てもらいます。

印のファイルの更新日時も手がかりになります。
何日も前の日付なら、そのときに残ったものと考えられます。
ただし、その日からずっと開いたままにしている人がいる場合も、同じ見え方になります。

⚠️ 共有フォルダで消したものは、手元のごみ箱には入りません。
消すのは ~$ で始まるファイルだけで、元のExcelファイルには触らないでください。

消そうとして「別のプログラムで開かれているため操作を完了できません」と出たときは、
本当に何かが握っています。押し切らずに、閉じてもらってください。

直ったかどうかは、元のExcelファイルをもう一度開いて確かめます。
メッセージが出ずにそのまま開き、上のタイトルに[読み取り専用]と出ていなければ直っています。

OneDrive・SharePointに置いてあるとき

ここは同時編集ができる場所なので、その条件から外れていないかを見ます。

  • ファイル名の終わりが .xlsx、.xlsm、.xlsb のどれかになっているか
  • 開く人のExcelが、同時編集に対応した版か

古い形式なら、[ファイル]→[名前を付けて保存]→[参照]と進みます。
ファイルの種類で .xlsx を選び、保存し直します。

買い切りで買った Excel 2016・2019・2021 には、同時編集ができないものがあります。
1人でも対応していない版で開いていると、ほかの全員にこのメッセージが出ます。

版をそろえられないときは、OneDriveやSharePointのサイトをブラウザーで開きます。
社内で案内されているアドレスがあるはずなので、そこからサインインします。
ファイル名を押してブラウザーの中のExcelで開けば、全員が同時に書き込めます。

SharePointでは、誰かがチェックアウトしたファイルも編集できません。
チェックアウトは、自分だけが編集できる状態にして取り出しておく機能です。
この場合はチェックインして戻してもらうことになるので、印のファイルを探しても見つかりません。

同じことを繰り返さないために

  • 帰るときにブックを閉じる。開いたままにすると、翌朝ほかの人が開けません
  • エクスプローラーのプレビューウィンドウを切る。選んだだけで握ることがあります
  • 無線でつないでいると、切れたときに閉じ損ねます。長い作業は有線で
  • 何人もが1つのブックを順番待ちしているなら、つなぎ方そのものを見直します

プレビューウィンドウは、ツールバーの[…]から[表示]にポインタを合わせ、
[プレビュー ウィンドウ]を押すと切り替わります。

毎月おなじ表を何人かで回しているなら、1つのブックを回さずに済む形にできないかを先に考えてください。

確認範囲

  • 2026年9月6日時点の内容です
  • Windows版のExcelと、Windows 11のエクスプローラーの画面をもとにしています
  • 押す場所の名前は、Windowsの版や設定によって少し違うことがあります
  • 印のファイルを消して直るかは、置き場所とネットワークの作りによって変わります
  • サーバー側の設定やセキュリティソフトが握っている場合のことは、この記事では扱っていません
  • 共有フォルダで何を消してよいかは、その会社の決めごとによります

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